伊勢志摩サミット特集 〜サミット警備にご協力をお願いします〜 【 東京へのテロの脅威】  昨年11月にフランスの首都パリで同時多発テロが発生するなど、諸外国で国際テロ組織ISIL(いわゆる「イスラム国」)による無差別テロが相次ぐ中、テロの標的として名指しされている我が国、特に首都東京に対するテロの脅威が、今まで以上に現実のものとなっています。  2005年(平成17年)の英国グレンイーグルスサミットでは、開催地から遠く離れた首都ロンドンで同時多発テロが発生しています。伊勢志摩サミットは三重県志摩市で開催されますが、主要国の首脳が一堂に会し、我が国が世界から注目を集めるサミットの開催に際し、国際的にも知名度が高い東京でテロが発生する可能性は否定できません。  また、会議等の妨害を狙った、関連施設に対するサイバー攻撃も懸念されます。 【 サミット警備に向けた 取り組み】  警視庁では、テロを未然に防止するため、関連情報の収集・分析と重要施設の警戒警備、テロリスト等の上陸を防止するための入国管理局等との連携による水際対策等を強力に推進しております。  また、特殊部隊(SAT)、緊急時初動対応部隊(ERT)、無人航空機対処部隊(IDT)等の各種専門部隊について、実践的訓練の徹底や装備資器材の高度化等により、テロ対処能力の向上を図っております。 さらに、昨年11月のパリにおける同時多発テロでは、不特定多数の人が集まる「ソフトターゲット」が襲撃されたことから、各種集客施設、繁華街、公共交通機関等において、施設管理者や「パートナーシップ」参画者の皆さんと連携し、制服警察官による警戒を強化するなど、官民一体となった「日本型テロ対策」を推進し、サミット警備に万全を期すこととしています。 【 自主警備強化のお願い 〜管理者の皆さんへ〜】  テロ等を未然に防止するためには、官民が一体となった「日本型テロ対策」を推進することが不可欠です。テロの標的となり得る各種集客施設については、自主警備の強化が必要です。 来場者や利用者の方々の安心や安全を確保するために必要な措置となりますので、管理者の皆さんのご協力をお願いします。 ●警備員の配置  来場者の出入口、施設内の要所、施設に通じる管理地等の重要箇所に警備員を配置し、警戒を強化してください。  特に、イベント等の開催時には、警備員を増強してください。また、建物の角や職員通用口等の死角となる箇所については、巡回を強化してください。 ●防犯カメラの設置  防犯カメラには、テロ等の犯罪を抑止する効果が期待できます。施設内の重要箇所や警備員の死角となる箇所について、録画機能付き防犯カメラを設置してください。 ●来場者の管理  不審者の侵入や不審物件の持込みを防止するため、「危険物持込禁止」である旨を掲示するとともに、来場者や利用者に対する手荷物検査の実施に努めてください。 ●避難誘導の準備  テロ等の発生時に被害の拡大を防止するためには、来場者や利用者が迅速に避難できるよう、適切に誘導することが不可欠です。非常口や避難経路が適切に設けられているか、案内表示に不備がないかを確認してください。  また、避難訓練の実施等により、避難誘導時における職員、警備員の役割や配置箇所、誘導経路や誘導場所等を確認してください。 ■パートナーシップでテロを許さない街づくり   伊勢志摩サミットスローガン(パートナーシップ会員)  ◎守ろうよ! みんなの街の みんなの笑顔 (豊島区在勤 田中さん)   ◎我が街を テロから守れ 地域の輪 (江東区在勤 三浦さん) 【サミットとは】  1975年(昭和50年)にフランス・ランブイエで、第一次石油危機からの立て直しと、世界経済の重要な諸問題について首脳レベルで討議し、国際協調を図るため、第1回会議が開催されました。  日本でのサミット開催は、今回で6回目。2008年(平成20年)の北海道洞爺湖サミット以来です。  伊勢志摩サミットでは、G7・先進7か国(日本、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、カナダ)と欧州連合(EU)の大統領や首相による会議が予定されており、主催国の首脳が一堂に会することから、世界の注目を集めることとなります。  伊勢志摩サミットの開催に際し、都内各所でも車両検問等の警戒が行われるとともに、各種施設でも手荷物検査等の警戒が行われます。皆さんにもご迷惑やご負担をお掛けすることとなりますが、テロの脅威から東京を守るために必要な措置となりますので、ご協力をお願いします。 【交通規制のお知らせと自動車利用自粛のお願い】  伊勢志摩サミット開催中、会場を中心に高速道路や一般道路で大がかりな交通規制が実施されるほか、都内においても警戒強化のために交通の混雑が予想されます。  伊勢志摩サミット開催中及びその前後は、混雑緩和のため、会場周辺地域や都内へのマイカーの乗り入れは控え、公共交通機関による移動をお願いします。  また、お仕事で自動車を利用する場合は、あらかじめ運行の調整をお願いします。  伊勢志摩サミット開催に伴う交通総量抑制に、ご協力をお願いします。